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IH娘さん



日頃よく耳にする"IH"。
これは、金属に磁界をかけることで発生する渦電流の熱抵抗を使って、直接、鍋(金属)を加熱させる加熱方式のことです。 日本語で言うと電磁誘導加熱。昔習った右手の法則の応用です。
空気等の媒介を通さないので、エネルギーの変換効率が高く、煙も見えず雲もなく、風も起こらず波も立たない、エコな調理器具。
のはずなのですが、使用する鍋を選ぶ事や(最近は解消されてきたようです)、電磁波が健康に害を与える等という科学的根拠のない話によって、イメージがあまり良くない調理器具でもあります。

それはさておき、つまりこの装置は電流を発生させて加熱するわけなのですが、ではなぜ、鍋をさわっても感電しないのでしょうか?

この、疑問をmixiで聞いたことが始まり。これに、真魚さんが答えてくれ、一晩悩んだ末にてようやく納得。絵は、そのお礼に(無理矢理)送らせていただいたものです。

ちなみにこの疑問、松下電器にも送ってみましたら、技術に方に取り次いでいただき、次のような解答が返ってきました。

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【鍋を触っても感電しない理由】
1.IHの発熱原理は、加熱コイルから発生する高周波磁界により、 加熱コイルに対向した金属(鍋)に、その高周波磁界の変化を打ち消そうとする電流(渦電流)が流れることにより発熱させています。

2.つまり、加熱コイルに対向しない限り“渦電流は発生しない”という事で、加熱中の〈鍋〜大地〉を電線で繋いでもその経路には電流は発生しません。

3.ましてや、金属より抵抗率の大きい人体には流れようがありません。

【鍋が磁化されない理由】
1.IHの磁界は交番磁界(数十KHz)ですので鍋は磁化されません。
*参考までに、例えば腕時計が永久磁石等の影響で磁化してしまった時には、 交番磁界を掛けて脱磁させるとの事です。

【発生する磁力で鍋がヒーターにくっつかないのか】
1.誘導加熱は原理上鍋に反発力が発生します。ただし鉄など磁性体の鍋の場合、 同時に吸引力も働きます。
吸引力と反発力が同時に働くため鍋がヒータにくっつくことはありません。

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つまり、あくまでも電流は磁界の変化によって発生しているもので、鍋と人の間には電位差は発生しない。そのため感電する事は無い、ということのようです。
電流は流れたら、必ず感電するものかと思ってましたよ。松下さんありがとうございました。

で、それはさておき、三角巾て良くないですか?(おっと、泉ピン子は勘弁ですよ)


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